ポリ画報通信

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勉強会から

勉強会は、4月22日に第2回、5月13日に第3回を行ないました。

第2回の発表者は、佐々木つばささん、第3回の発表者は、外島貴幸さん、でした。

ここで私がそれぞれの話を要約するようなことはしませんが、二人共それぞれのアーティストらしさを感じさせる話だったと思います。制作のための勉強会という趣旨に近付きました。

 

ことばは誰のものか、

このことばは誰のものか、

このことばの使い方は誰のものか、

仮に自分の考えは自分のものだとして、自分の考えを語ることばは誰のものか、

自分の感覚、自分の感情を語ることばは、

そう思っていくと、上記についての答え方は複数あると思いますが、人は、自分でないものに分裂することから自分を防衛するために、主体感を強めて、自分のことば(?)を語っていると思えます。それが過剰防衛ということにもなります。

ことばの他者性、言語の外部性、をどう扱うか、それは、ことばの用法、語り方の問題、あるいは詩の問題といえるかもしれません。強い主体になることに対して、弱い主体、というより詩的な主体(詩人的とはちがう)みたいなものになる、といったことの可能性を考えたくなります。

 

こういう話を勉強会でしたわけではありませんが、こういうことをその後で考えるような話をしたりしました。ことばと主体の間にメディアが介在して問題は社会化します。ネット・SNS上で、あげ足取りやら分かり合えなさやら、偏ったことばが分裂生成します。どうして人はそこに引きずり込まれるのか、そういうことに関わるようにも思えます。

 

(原牧生)