ポリ画報通信

「ポリ画報」の活動、関連情報、ノート

イベントのためのメモ

 一本の鉛筆などを二人で持って(下を持つ人は利き手でない方で、上を持つ人は利き手にする)絵を描くことを、(イベントのために)トランスドローイングと名付けました。「ポリ画報vol.3」表紙の写真は、実際に制作しているときの記録写真です。

 こうして描くのは、例えば、二人で接触を保ちながら即興的にダンスをするような感じに近いものがある気がします。

 今回のイベントでは、「ポリ画報vol.3」のもとになっている夢テクストから、参加者でどれか選び、夢テクストから想像された場面や印象的なイメージを描きたいと思います。その場合、全くの即興とは違います。

 「vol.3」では、夢テクストから想像あるいは喚起される感情を非具象的に描く試みもしたのですが、その場合はより即興に近付きます。

 いかに夢経験の絵を描いてるつもりになれるかというのがポイントです。夢テクストを読んでいただいて追体験的に想像できるといいのですが。夢のイメージの再現が目的ではなく、二人の手がどういう動きになるかを楽しめればいいと思います。

 まず、想像したことや夢のついでに思ったことなどを話し合ったりしたいと思います。それによって、他の人の想像に影響を受けて想像し、自分の想像が他の人の想像が取り込まれた想像になるといいと思います。

 描くときは、何をどう描くか二人で話しながら描くのもよいです。二人で描いていると、相手の方にリードされているように感じたりしますが、その相手の方もそう感じていたりするようです。

 「vol.3」のドローイングは、夢を記述し語り合うプロセスを共有している人どうしでやっていました。今回のイベントは、そうでない方と一緒にどのような絵を描けるかたのしみです。

 

(原牧生)