ポリ画報通信

「ポリ画報」の活動、関連情報、ノート

2018-01-01から1年間の記事一覧

12月メモ

ポエトリー・イン・ダンジョンvol.1 (アートスタジオDungeon) 永澤康太さんの自作詩のやり方は独特なものだ。書くことより、うたうこと、語ること。いちいち覚えながらつくっているのだろう。私的なことが詩にされている。感情、気持ち、思いが強い。この…

11月メモ

ポスト・インプロヴィゼーションの地平Vol.6 (Art×Jazz M’s)細田成嗣(企画、対談)、大城真(ゲストアーティスト) ミニアンプの出力と入力をつないで発振器にして音を出させているものを複数置いていく。それらは影響を与え合いかつ影響を受け合う。大城…

10月メモ

ユーラシアンオペラ東京2018 (座・高円寺) サーデット・テュルキョズ(vo.)、アーニャ・チャイコフスカヤ(vo.)、マリーヤ・コールニヴァ(vo.)、サインホ・ナムチラク(vo.)、三木聖香(歌)、坪井聡志(歌)、津田健太郎(歌)、吉松章(歌)、伊地知一子(…

9月メモ

第11回JAZZ ARTせんがわ (調布市せんがわ劇場) このイベントは今回で最後といわれている。詩、声の表現に関心をしぼって行ってみた。 9/15 「詩×音楽」 三角みづ紀(詩)、近藤達郎(ピアノなど)/巻上公一(詩)、ヴェルナー・プンティガム(トロンボーン…

8月メモ

涯の詩聲 詩人吉増剛造展 (松涛美術館) 吉増さんだけでなく、つながりある人たちの作品や資料も展示されている。亡くなっている人がほとんどだが、この場によばれている感じ。また、これまで出版された吉増さんの本を、手に取って読むことができる。落ち着…

7月メモ

ゴードン・マッタ=クラーク展(東京国立近代美術館) この人の仕事を美術館の中で紹介するというのは矛盾したことなのかもしれない。いわば美術館に穴を開けるような、現実の空間秩序と別の空間を経験させることをしていたのだから。 作品というだけでなく…

6月メモ

テニスコートのコント「浮遊牛」(ユーロライブ) いくつかのコントで構成されている。個人的によかったのは例えば次のようなもの。 ① 三人いて、それぞれ一人で過ごしている。うち一人が、ふとひとり言をいう。他の二人が、その言葉につっこみを入れる。 ② …

5月メモ

ハロー・ワールド 展 (水戸芸術館) 説明的に思える作品が多い。 あるいは、どういう作品か説明がついてしまうような作品。 (本展の)アーティストは分かっている立場だ。 そうでなくてもよいはず。徴候的なもの、それじたいが徴候であるような事物や事象…

4月メモ

ルドン展(三菱一号館美術館) 幻視というのは自分の中の想像や夢想が自分の外に見えるということだろうか。幻覚はおそらくもっと受動的で、視覚的空想力のはたらきの度合いの違いがあるのだろう。壁画に描かれたひな菊など見ていると、サイケデリックという…

3月メモ

あなんじゅぱすライブ、ゲスト藤井貞和、ネイキッドロフト 藤井さんが、自分が書いているのは「現代詩」だと話していたのが印象的だった。短歌のように続いているかたちがあるものではなく、いつ書けなくなるか分からない、いつでも書けなくなりうるものとし…

2月メモ

世界に対する知と信 TALION GALLERY 駒込倉庫 正面切ったタイトルでやや一般論的な感じもするけれどストレートだ。 例えば、高柳恵里さんの作品に、紙や毛布や小さな電卓や空き缶が、いっけんただ置いてあるように見え、よく見るとそれらが底面の細工によっ…

1月メモ

practice、affair、などとよばれた堀浩哉さんの’70年代の試行を振り返る機会があった(金子智太郎・畠中実、日本美術サウンドアーカイヴ、1月7日三鷹SCOOL)。 学生の頃古本屋で買った「美術手帖」のバックナンバーで写真など目にしたことがあり、ポイエーシ…