ポリ画報通信

「ポリ画報」の活動、関連情報、ノート

8月メモ

涯の詩聲 詩人吉増剛造展 (松涛美術館) 吉増さんだけでなく、つながりある人たちの作品や資料も展示されている。亡くなっている人がほとんどだが、この場によばれている感じ。また、これまで出版された吉増さんの本を、手に取って読むことができる。落ち着…

7月メモ

ゴードン・マッタ=クラーク展(東京国立近代美術館) この人の仕事を美術館の中で紹介するというのは矛盾したことなのかもしれない。いわば美術館に穴を開けるような、現実の空間秩序と別の空間を経験させることをしていたのだから。 作品というだけでなく…

6月メモ

テニスコートのコント「浮遊牛」(ユーロライブ) いくつかのコントで構成されている。個人的によかったのは例えば次のようなもの。 ① 三人いて、それぞれ一人で過ごしている。うち一人が、ふとひとり言をいう。他の二人が、その言葉につっこみを入れる。 ② …

5月メモ

ハロー・ワールド 展 (水戸芸術館) 説明的に思える作品が多い。 あるいは、どういう作品か説明がついてしまうような作品。 (本展の)アーティストは分かっている立場だ。 そうでなくてもよいはず。徴候的なもの、それじたいが徴候であるような事物や事象…

4月メモ

ルドン展(三菱一号館美術館) 幻視というのは自分の中の想像や夢想が自分の外に見えるということだろうか。幻覚はおそらくもっと受動的で、視覚的空想力のはたらきの度合いの違いがあるのだろう。壁画に描かれたひな菊など見ていると、サイケデリックという…

3月メモ

あなんじゅぱすライブ、ゲスト藤井貞和、ネイキッドロフト 藤井さんが、自分が書いているのは「現代詩」だと話していたのが印象的だった。短歌のように続いているかたちがあるものではなく、いつ書けなくなるか分からない、いつでも書けなくなりうるものとし…

2月メモ

世界に対する知と信 TALION GALLERY 駒込倉庫 正面切ったタイトルでやや一般論的な感じもするけれどストレートだ。 例えば、高柳恵里さんの作品に、紙や毛布や小さな電卓や空き缶が、いっけんただ置いてあるように見え、よく見るとそれらが底面の細工によっ…

1月メモ

practice、affair、などとよばれた堀浩哉さんの’70年代の試行を振り返る機会があった(金子智太郎・畠中実、日本美術サウンドアーカイヴ、1月7日三鷹SCOOL)。 学生の頃古本屋で買った「美術手帖」のバックナンバーで写真など目にしたことがあり、ポイエーシ…

年末メモ

今年を振り返ってみると、それ自体時間について考えてしまうことになるが、自分個人にとっては、ディヴィッド・トゥープさんのワークショップに参加したことは重要だったかもしれない。広い意味での即興演奏。 即興は、いま・ここ、での行為と思っていたが、…

勉強会その後

7月22日に第4回(発表川原さん)、8月26日に第5回(発表辻さん)の勉強会を行ないました。第4回では、Ⅵ章「三位一体」が取り上げられ、事前にていねいな要約とリンクが付いたレジュメがありました。発表はなかでも記憶術が着目されていました。時間や空間を…

『残像』ほか

先日、アンジェイ・ワイダ監督の遺作『残像』を観ました(岩波ホール)。主人公の芸術家は、国のイデオロギー的な統制が芸術にも及んできたことに抵抗し、そのために社会的な権利を奪われて、困窮のうちに病死します。救いのない話だったといえると思います…

勉強会から

勉強会は、4月22日に第2回、5月13日に第3回を行ないました。 第2回の発表者は、佐々木つばささん、第3回の発表者は、外島貴幸さん、でした。 ここで私がそれぞれの話を要約するようなことはしませんが、二人共それぞれのアーティストらしさを感じさせる話だ…

制作のための勉強会 第1回

第一回は、原がレジュメを準備して発表し、話の流れでその都度話し合いをしました。この文章を書きながら、発表したかったことを考え直してまとめ直したり、後からの補足をしたりしています。 『ルネサンス経験の条件』には、実作者の書きものらしさがあると…

勉強会について(変更のお知らせ)

ポリ画報「制作のための勉強会」ですが、当初の、参加者の枠を広げるという考えを、変更することにしました。 新規参加者はもとめず、現在勉強会の準備をしているメンバーでやることにしたいと思います。すでに制作のモチベーションを共有している人どうしで…

勉強会のお知らせ

3月から、ポリ画報「制作のための勉強会」 を始めることにしました。 ポリ画報では、これまでも冊子や展示のためミーティングでテーマのことやそれぞれ関心があることなど話し合ってきました。それをもっとていねいに、少しだけ参加者の枠を広げて、やりたい…

筑波大学〈総合造形〉展

展覧会をみて思ったことなど書きたいと思います。 筑波大学〈総合造形〉展 2016.11.3 – 2017.1.29 茨城県近代美術館 「総合造形」は、筑波大芸術系の専攻領域がいくつもあるなかの一つです。どうしてそこだけの展覧会が企画されたのか分かりませんが、本展は…

講演会「ことばと出会う」   MATTERS OF ACT 創刊イベント

講演会やトークイベントをきっかけに自分で思ったことなど書きたいと思います。 ことばと出会う ぱくきょんみ講演会 2016.12.17 國學院大學 これは國學院大學文学部の講演会で、《多言語・多文化の交流と共生》プロジェクトだそうです。お話しは、ぱくさんが…

晩秋のカバレット2016 心にビート2016秋

声・言葉・音楽のパフォーマンスについて、最近みたものの感想など書きたいと思います。 晩秋のカバレット2016 絵師 葛飾北斎 多和田葉子、高瀬アキ 2016.11.16 シアターX (カイ) 多和田さんが自作の詩のような散文のようなテクストをよみ、高瀬さんがピアノ…

岡﨑乾二郎個展

最近みた展覧会の感想など書きたいと思います。 岡﨑乾二郎個展 2016.11.10 -12.11 Takuro Someya Contemporary Art 岡﨑さんの作品は作品名(タイトル)と作品の関係に特徴があると思います。タイトルの言葉は作品の名ですが、その言葉自体もその作品である…

展覧会を終えて。

展覧会(ポリ画報vol.4)は、冊子(vol.1~3)より、メンバー個人の志向性があらわれていたと思います。新たなことをできたともいえます。次の展開につながるかもしれません。展覧会場にvol.1~3をおいていたので、会期中に自分でも見直しました。不条理なイ…

ポリ画報の展覧会はあと二日です!

新スペースTABULAE(タブラエ)における ポリ画報vol.4(としての展示) Fools rush in where angels fear to tread. (しらないくせして) とてもポテンシャルの高いものになっています。 ここに立ち会っていただけたらたいへんうれしいです。 TABULAEは手作…

vol.4 としての展示について。

Fools rush in where angels fear to tread. (しらないくせして) TABULAE(タブラエ)の川原さんからお話をいただき、展示をすることにしました。それがポリ画報vol.4になります。 はじめは批評性や政治性を直接感じさせるテーマをたててタイトルにするこ…

vol.4は展覧会です!

vol.4は、TABULAEという場(建物)をお借りして、本としての建築(建築としての本)という観点から、TABULAEを本のようなメディアにすることを試みます。 Fools rush in where angels fear to tread.(しらないくせして) 会期 2016年9月10日(土)-25日(日)…

かぼちゃの気持ち 「POST/UMUM = OCT/OPUS」

1.あらまし 先月末、宮城にある風の沢ミュージアムというところに行ってきた。おかざき乾じろさんの展示を見て、ワークショップに参加するためだ。概要については原さんが詳しく書いてくれているPOST/UMUM=OCT/OPUS 展 - ポリ画報通信ので、私はもうちょっと…

POST/UMUM=OCT/OPUS 展

展覧会をみて思ったことなど書きたいと思います。 POST/UMUM = OCT/OPUS 展 おかざき乾じろ 2016.4.24-10.23 風の沢ミュージアム 風の沢ミュージアムは、岩手県北西部の栗原市にあります。7月23日・24日に、おかざき乾じろさんのワークショップ(実際にはレ…

第20回 TOKYO ポエケットに出展します

ポリ画報は「第20回 TOKYO ポエケット」に出展します。「TOKYO ポエケット」は詩誌や詩集の販売、朗読、交流のイベントです。 日時:2016年7月10日 10:00〜16:30場所:江戸東京博物館 1階会議室(JR総武線両国駅下車西口徒歩3分、大江戸線両国駅3分) http:/…

『ピンク・ジェリー・ビーンズ』

ピンク・ジェリー・ビーンズ 作・演出・出演:川原卓也、関真奈美 2016年6月11日(土)-19日(日) TABULAE あらすじ 〈1〉 死体である川原さんの周りをうろうろしながら、関さんが何かを解説しています。 まず、自分の仕事について。インテリア・コーディ…

『神様メール』

あらすじ 神は−−−−地球上のいかなる教義とも異なって−−−−ブリュッセルに住んでいる。大小さまざまな法則を生み出して人々に災厄を与えるばかりか、自宅アパートに家族を軟禁し、言動を制限して暴力を振るう最低のクソ親父だ。家出したきり戻らない兄のキリス…

セルフリファレンス・リフレクソロジー

展覧会をみて思ったことなど書きたいと思います。 Self-Reference Reflexology セルフリファレンス・リフレクソロジー 2016.5.13-6.5(金・土・日のみ) milkyeast 梶原あずみ、坂川弘太、篠崎英介、高嶋晋一+中川周、瀧口博昭、西浜琢磨、松本直樹、宮崎直…

外島貴幸「背中を盗むおなか」

コント、パフォーマンス、ジェンダーチェイシング 外島貴幸「背中を盗むおなか」 2016年5月14日(土) blanClass http://blanclass.com/japanese/archives/20160514/ 1. 外島さんの携わる作品は常にそういう性質を持っていますが、「背中を盗むおなか」も、…